下駄の鼻緒のすげ替え   

台風の雨と雨の間をすりぬけて、浅草ひさご通りまで自転車をすっとばしてきました。

鼻緒がぼろぼろになった娘たちの下駄と実家に眠っていて私が使用中の大人の下駄。
娘たちのはばーばが鎌倉で買ってきてくれた素敵な鎌倉彫の下駄。
裏のゴムはだいぶ前に補修したけれど、4年近く履いてついに鼻緒がぼろぼろになってしまいました。

ひさご通りのメインゲートをくぐってすぐのまつもと履物店は、創業明治23年!
130年くらいの歴史があっていまは三代目と四代目が商いをしてらっしゃいます。


鼻緒の料金とすげ替え料をうかがうとぴんきりだが、高いよ、子どものでも2000円からだけど高いのは数万円する、と四代目。高いからね、と、なんだかお引取りくださいと言っているような気もしたけれど、三代目はでも2000円のだって丈夫だしいいものだよと。


大人用のものでも高いからの三代目をよそに、1900円のだって十分にいいものだと、おっしゃっており、役割分担なのか根っからの性格なのか全然違う会話に笑ってしまったが、三代目の表情や物腰がほれぼれするほど座っており、鼻緒を見せてもらって、バルサちゃんもすぐ気に入ったのを見つけたので、2000円ですげかけてもらうことにしました。


つい数日前カッパ橋のお気に入り骨董品やのおかあさんは鼻緒のすげ替えなら川越に行くべし!と力強く勧めてくれた。地図まで書いて川越の下駄やさんの場所を教えてくださった。子どものならすげ替え料込みで1000円でいいものがそろっていると。
都内の下駄やは高いよーと。
たしかにピンで2000円は比べると高いけど、この台風やら猛暑の中子連れで川越に行くのはね、と値段は倍だがまつもと履物店でちゃちゃっと替えていただいた。
次回は川越にて!

普段はお預かりになるそうだが、今日は台風で人も少ないから手が空いているとその場ですぐにやってくださった。そのうえすげ替え実演を目の前で見れて、私も娘たちも釘付け。
ちょいちょいと長さを調節し、目打ちを使ってぐるんぐるんと紐を固定。
子どもの鼻緒をすげ替えるときは、ほんの少し鼻緒の生地を切り落とさないといけないが、「これがもったいないんだ」っておっしゃっるところや子どもがいろいろ話しかけるのに手を休めることなく、それでもすごく丁寧に受け答えをしてくれ、心の奥からじんわり感動さえしてしまいました。

大人の下駄の鼻緒の破れ方を見て、すぐに「これは長い間しまってあったでしょ」とか、裏の下駄の端に小石がつまっているのをカンナで落とすべきか聞くと、これじゃあカンナの刃が割れてしまう。もうこのままだね。昔は小石の部分までのこぎりで切り落として、そこに木を足したけど、その商売は40年前に終わってしまったとか。

浅草の近くに住んでいてよかったって思うときは、こんなときだ。

新しい鼻緒をつけ、なんだか誇らしい表情をしているいつもの下駄たち。


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頑張っていった甲斐あったな。

おまけに三代目のお口添えで、商店街の福引券4枚もいただいちゃった!
太っ腹で粋なおとうさんでした。
ありがとうございました。



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あっ、フォローのようですが四代目もいろいろと鼻緒の説明をしてくださり、高いものはこうなんですよと見せてくれとても勉強になりました。
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by ame_agare | 2015-07-16 22:49 | favorite | Comments(2)

Commented by fumi at 2015-07-19 05:33 x
鎌倉彫の下駄、かわいいね♪ 
それに反してしぶすぎるあなたの下駄(笑) でもすてきな感じに木がなじんていてしっくりくるねえ。
東京の下町はやっぱり商売人やら小さな技術をもった人たちがちゃーんとまだまだ生き残っていられるところなんだね。 それはやっぱり今でも都会であるからなのかもしれないねえ。流行りでなくてもちゃんと職人さんがきちんとお店をもって生活できるのはすばらしいことだよね。
大事にはいてねー。
Commented by ame_agare at 2015-07-20 23:03
そうなの、ほんとにすばらしい職人さんがたくさんいて、がんばっているんだよ。
浅草、カッパ橋、浅草橋、日暮里・・・うちの周辺は大型チェーン店がなくても小さなお店ががんばってるから、ありがたいよ。
でも高齢化の波はほんとうに強く高く押し寄せてくるよ。
若い人たちがこういうった職業を引き継いでいきやすくするために、日本政府や東京都はもっとがんばってほしいんだけど、ほんとに今の日本は・・・。ぶつぶつ

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