ティアガルテンとズィーゲスゾイレ   

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美しい田園風景ってこういうのをいうのかしら。

どこまでも続く牧草地、見えるのは馬とわずかに建つ家のシルエット。

空には渡り鳥のまっすぐ続く群れ。

木々の葉は落ちてもりんごはたくさん実っている。

ずっと遠くまで丘陵地帯。
遥か彼方に風力発電のプロペラ群が見えるのがドイツらしい。


夜、天窓を開けると満天の星。
おそろしいほどの星の数に子どもたちはおびえる。
煙突から流れてくる暖炉で燃える蒔きのにおいがする。


朝、玄関の扉を開けると2匹の犬が待っている。
名前は「ラーヤ」と「アスティー」。
「ラーヤ」の方は、全然「ラーヤ」って発音じゃないんだけど、
ここではこうとしか書けない。
娘とこの発音を連発しあう。
ドイツ語の「R」はむつかしい。

犬のほかに3匹の猫と4羽のうさぎ、2匹のモルモット、7頭の馬たち。

動物と思うぞんぶん過ごした6日間だった。

猫がこんなに走るんだって、びっくりした。
だって、馬がいる囲いの方まで200mくらいあるのに、私たちについてきてずっと走ってる。
人間を追いかけてくる猫もあまり見ないけど、こんな長い距離を犬みたいにたったか走ってくる。
そうか、私は都会にいる野良猫か飼われた猫しか見たことがないんだなって気付いた。
彼らには走るべき安全な道のりがないんだ。

小さな発見がいっぱいの時間だった。

木にたくさんなってるりんごは、拾ってそのまま齧れるし、それがそのまま馬やウサギの餌にもなる。
馬と同じ物を同じように食べることに少し面食らう。

近所の人がニンジンの葉っぱを持って、ウサギにやりにくる。
ウサギは寝てるか、あとは食べてる。

動物を飼っていると囲いはかなり強固。
裏庭は動物の楽園だけど、一歩間違え、車道に飛び出してしまえば、馬なら暴れるし、犬はひかれてしまう。
もちろん馬は裏庭に来るときはつながれているけど。
あとはみんな放し飼いだし。
現代の動物の楽園は人間の手でしっかり守らなくちゃならない。
だから、いちいち出入りするたびにきちんとカギがついていて、そんな扉やカギやサクが何もかも手づくりで、ここのペンションのオーナーに圧倒された。

私たちが到着した翌日は彼の8年越しの休日だった。
その話をしてくれた彼の表情はとても満ち足りていた。

あまりにも田舎で経験したことのないトラブルもあったけど、私たちはここにいる間とてつもなく幸せだった。

商店もない人よりも牛やシカやイノシシやにわとりの方がずっとたくさんいる村。

ベルリンに行かれることがあったら、ほんの少し足を伸ばして、このHerzsprungまで動物たちに会いにいってみてください。絶対おすすめです。

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テーブルクロスも馬柄

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乗馬で村を一巡り

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by ame_agare | 2015-12-17 10:19 | travel | Comments(0)

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